2010年2月 1日 (月)

死刑について

 重いテーマだなぁ。

 最近死刑囚に関する本を読んだので、今日は死刑について。

 加賀乙彦という元刑務所の医務官が囚人の精神状態などを分析している本なのだが、「死刑囚」と「無期刑囚」の心理状態や生活態度などの相違について語っておりなかなか読み応えがある。

 この加賀という人がなぜか突然フランスに留学してしまう。
 
 「なぜフランスに行ったのだろう。」という(申し訳ないのだが)どうでもよい興味がわいていたのだが、昨日?の日経にこの加賀という現・作家がコラムを寄せていて謎が少し解けた気がした。
 
 「フランスがギロチンの国だった」というのが答えの一つである。

  おそらく、死刑というものについて深い議論をした経験のある国に留学したかったのだろう。
 
 さらに、かつてジスカールデスタンの対抗馬としてミッテランが出馬したとき、公約の一つが「死刑の廃止」だった。
 
 ミッテランは大統領となり、バダンテールという弁護士が法務大臣となり最初の仕事が死刑の廃止だった。

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 「死刑があることで、極悪犯罪が減るという」説がある。

 加賀は「犯罪を犯す瞬間、この犯罪を犯したら死刑になると頭の中で考えたか?」と死刑囚にアンケートを取った結果、大半の答えは「考えなかった」という。
 
 つまり、死刑が凶悪犯罪の抑止につながっていないと本では書いてあった。また、死刑は合法的な殺人なのではないかというクダリもあった。

 ちなみに、現在

 死刑廃止国            95
 廃止だが例外的に死刑がある国    9
 過去10年間死刑執行されていない国35

 死刑存続国            58

 となっているという。
 

  
 ちょっと分野が違うが、今日知人と話していて話題になったのが 「zero-tolerance policy」という教育方針だ。

 アメリカなどで数十年前から「小さい規律違反も罰する」という方針で、一定の効果を上げている。地区の犯罪率が減少したり、学業成績も上がったという。

 見せしめのためにビシビシやり、いい方向に向かっているよい例なのだろうが、死刑とあわせてちょっと考えてみた。

 
 


by 鈴木大地 | 16:18:35 | カテゴリー:column
コメント (4)

Comment on "死刑について"

死刑制度のことについて、現場で死刑を執行する刑務官の死刑に対する揺れ動く感情をテーマにした「モリのアサガオ」というコミックを読みました。漫画ですけど、結構読み応えがありました。
加賀乙彦って室生犀星の遠縁にあたる方だそうですね。TVに出ている娘さんは幕張にお住まいだとか。他に刑務所の医師と言えば。。。。。

投稿: 松葉剛 | 2010/02/02 14:31:46

 ありがとうございます。
 モリのあさがおですか。
 機会あったら読んでみます!

 刑務所の医師といえば、た○う○先生ですね。タブーかと思ってあまりこういうお話は聞いたことがないです。
 

投稿: フィッシュ | 2010/02/02 16:12:50

はい、○けう○先生ですね。守秘義務もあるので、詳細な話はできないと思うのですが、たまに受刑者の実態とかお話になることもあります。今度、後輩が八王子医療刑務所に就職しました。週3勤務でバイトOK、休みも月単位で取れるそうです。うらやましい。

投稿: 松葉剛 | 2010/02/03 13:28:24

守秘義務があるお仕事ってストレスたまりそうですね。

投稿: フィッシュ | 2010/02/07 16:05:08

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