2011年12月23日 (金)

東海新報社 世迷言

2011年12月23日付

 どこもかしこも真っ暗で、車のライトだけが頼りだった頃がウソだったかのよう。
 昨日はあそこ、今日はここという具合に文明の光、そう電気が灯りだした。それはまさに復興度を示すバロメーターのよう

 ▼「闇夜鍋」さながら、ロウソクの明かりの下で味わう食事の味気なさは、旨味というものが舌だけではなく目でも味わうものであることを知らされる。それだけに突然電気がついた時の喜びは格別なものがあった。われわれはすっかり文明に馴らされてしまっているのだなと痛感した次第

 ▼幹線沿いから先に復旧した電気は、次第に枝線にも広がって、それまで真っ暗だった部分に灯火が認められると「どこだろう?」と確認したくなって車を走らせ、ここも再開したのだなと分かると、うれしさがこみ上げてくるのは自然の情というものだろう。一日も早く開業したいという意思が伝わってくるからだ

 ▼大船渡町に20日オープンした屋台村のオープニングセレモニーに招待され、喜び勇んで出かけたのも、この日の来るのをどんなに待ち望んでいたか、そんな旧知の顔、顔を見たかったからに他ならないが、それでも5、6軒はしごをするつもりが2軒にとどまったのは、どこも満員御礼だったからだ

 ▼翌日もまた2次会に出かけたが、20軒もの店が軒を連ね、肩を寄せ合いながら力強く復興して行こうと張り切っているさまを目の当たりにし、この苦労は必ず何かの形で実を結ぶはずと確信した。逆境に遭うと人間は強くなり、以前以上の力を発揮するからだ。


by 鈴木大地 | 20:24:51 | カテゴリー:news
コメントする

Post a Comment